Translate

英語でも問題無い!飛行機用語集


このページでは、海外製のバルサキットの説明書で使用される飛行機用語を解説しています。
このページに無い用語、説明が分かりづらい用語があったら、コメントやメールでお知らせください。

単位系


基本的にインチ単位です。バルサ材の厚さや棒の太さでよく使われるのは
1/8" 約3.2mm
1/16" 約1.6mm
1/32" 約0.8mm
辺りです。いずれもメートル法では中途半端な値になってしまいますが、組み立ての際には図面にあわせて部品を配置して、収まらなければヤスって現物あわせですので、インチ単位の定規が必要というわけではありません。

機体各部の寸法


Wing span [ウイングスパン/翼幅]

主翼の長さ(左右方向の長さ)をあらわします。通常、全幅と同じになります。

Overall length [オーバーオールレングス/全長]

機体の長さです。単発プロペラ機の場合はたいていプロペラスピンナー先端から胴体または尾翼の後端までの長さをあらわします。

height [ハイト/全高]

駐機状態で、地面から機体の一番高い部分までの長さです。

Wing dihedral [ウイングディヘドラル/主翼上半角]

主翼の上半角のことです。通常角度であらわしますが、Guillow'sの図面では組み立てやすさを考慮してか翼端の持ち上げ寸法(1 1/4"等)で書かれている事が多いです。

Wing chord [ウイングコード/主翼翼弦]

主翼の幅(機体前後方向の幅)の事です。

機体各部の名称


Wing [ウイング/主翼]

主翼の事です。尾翼類はあまりWingとは言わないようです。では尾翼はなんと言うかと言うと

Stabilizer [スタビライザー/水平尾翼]

です。主に水平尾翼の事で、垂直尾翼はVertical stabilizerとなります。

Fuselage [フューセラージ/胴体]

特に航空機の胴体に限った言葉です。

Landing gear[ランディングギア/着陸脚]

いわゆる脚です。

Wheel pant[ホイールパンツ/スパッツ/脚カバー]

日本ではスパッツと言う事が多いみたいですが、英語の説明書ではWheel pantと書かれている事が多いです。

Exhaust[エグゾースト/排気(管)]

ゴム動力機には余り関係なさそうですが、実機のレシプロ機では露出している事が多いので、デコレーションとして装着する事が多いです。

Carburator[キャブレータ/気化器]

これもまたゴム動力機には関係ないですが、キャブレータ用の空気取り込み口をデコレーションとして装着する事があります。その場合はCarburator Air Scoop等と書かれています。

Coul[カウル/エンジン覆い]

レシプロ機の場合、機体先端にエンジンが取り付けられてカバーで覆われていますが、この覆いの事をカウルと言います。
なるべく空気抵抗を小さくするため、複雑な造形になっていることが多いので、バルサキットであってもプラスティック製のバキュームフォームパーツを使用する事が多いです。

Canopy[キャノピー/天蓋]

キャノピーはキャノピーとしか…。あえて言うなら操縦席のフタ、あるいは窓でしょうか。客席の窓等はキャノピーとは言いません。

Leading edge[リーディングエッジ/前縁]

翼の前側のフチの事です。まんまですね。
レシプロ機の場合は、ここは比較的丸みがあります

Trailing edge[トレーリングエッジ/後縁]

翼の後ろ側のフチの事です。同じくまんまですね。
実機では非常に薄く仕上げられていますが、バルサモデルでは余り薄くすると強度が保てないので、比較的厚いままの事が多いです。

Spinner[スピンナー]

プロペラ中央の円錐状のカバーの事です。

Propeller/Prop[プロペラ]

プロペラです。飛行する模型飛行機用のプロペラでは、プロペラのサイズはDia×Pitch[ダイヤ×ピッチ]であらわされます。ダイヤとは直径の事、ピッチはプロペラ一回転で進む距離(理論値)です。

Strat[ストラット/支柱]

古い飛行機では、翼を支えるために胴体から支柱が伸びているものがあります。こういった支柱をストラットと言います。

Dowel[ダウエル]

木工用語で言うところのダボの事ですが、模型飛行機でダウエルといった場合は、動力用ゴムの後ろ側を止めるために後部胴体に差し込む棒の事を差します。
キットには通常の木の棒が付属してきますが、ゴムを巻くときに固定しやすくするためにアルミパイプや、あるいは軽量化を狙ってカーボンパイプを使用する事が多いようです。ディスプレイ用に製作する場合は、必要のない部品となります。


Insignia[インシグニア/記章・紋章/部隊標・国籍標]

日本語で言うと、記章・紋章となりますが、普通の文脈ではこれらはエンブレムと呼ぶ事が多いと思います。
航空機のマーキングについては、国籍マーク(アメリカの星とストライプや、イギリスのラウンデル)や部隊マークはインシグニアと呼ばれる事が多いです。機番表示や部隊記号表示をインシグニアに含めるかは微妙な所ですが、通じない事もないという感じです。


Caution mark[コーションマーク/注意書き]

そのまま、注意書きです。ジェット機のインテークの吸い込み注意マークや、プロペラやタービンの回転面を示す線等。機体の様々な箇所の○○注意 という表示や構造が弱い部分の”フムナ”表示等もコーションマークと呼ばれます。
多くの場合、実機ではコーションマークはステンシル(マスキング用の型紙を使ったスプレー塗装)で塗装されていますが、シールの場合もあります。


工作用語/材料


Color scheme[カラースキーム/配色/塗色指示]

普通の文脈でColor schemeと言った場合は、配色の事を指しますが、模型飛行機の世界では、塗色指定と言った方が通りが良いかも知れません。
WarBirdsを作っても、レーサーとして平和な余生を送る派手なカラーリングを施すもよし、どの部隊のどの戦線にいつ展開していた時の配色、等とシビアに調べて追及するもよし。
スポーツ機の場合は、実機も存在しない事ですし、視認性を重視してあえて派手な色を配色する場合が多いようです。

CA Glue[シーエー グルー /シアノアクリレート系接着剤/瞬間接着剤]


いわゆるアロンアルファ。今では一般用やゼリー状、木部用等多種類の瞬間接着剤がありますが、それぞれ長短があり、製作者によって使いやすさが異なるので色々試して見ると良いと思います。
なお、基本的に空気中の水分を取り込む事で硬化するので、僅かとはいえ硬化後の方が重くなります。

Former[フォーマー/整形済み部品]

guillow'sの図面では、ダイカットやレーザーカットされた部品の事をFormerと書いています。主に胴枠の事です。

Notch[ノッチ/切り欠き]

胴枠やリブには、縦通材や他の部品と組み合わせるための切り欠きを入れる必要があります。キットによっては、ダイカットの段階では切り欠きが入っていないため、図面にあわせて切り欠きを入れていきます。

Slot[スロット/(何かを差し込むための)溝]

主に尾翼を胴に取り付ける際に、胴体に切られた溝を指す事が多いです。

Keel[キール/竜骨]

胴体中央上下を前後に走る骨の事です。Guillow'sのバルサキットは、胴体を組み立てる際に、ほとんどの場合左右に分かれた胴枠をキールに接着してから縦通材を接着して行く方式になっています。

Crack[クラック/折り目]

図面にこの指示があった場合は、バルサ材をその位置で折ります。

Point of balance[ポイント オブ バランス/重心点]

飛行機を実際に飛ばす場合、機体の重心位置は非常に重要です。飛ばす方式にあわせた重心位置が図面に書かれていますので、機体の完成後にエンジンカウル内にバラスト重りを接着するなどして重心点を合わせます。
他の表現としてCenter of Gravity/CGと表現される事もあります。

Scrap[スクラップ/切れ端]

主にダイカット部品を切り出した後のバルサ板の事です。Guillow'sのキットでは、細かな艤装をスクラップバルサから削り出すように指示が入っています。
また、墜落などして破損した場合でも、表面の紙を剥がして骨折部分を修復する際に使用できます。

Light Cardboard[ライト カードボード/軽量ボール紙]

ケント紙や画用紙等の事。図面上の図形をこれらの紙に写してから切り出し、パーツとする事があります。

Stiff Paper[スティフ ペーパー/しっかりした紙]

上記と同じく、パーツをこれで作るように指示がある場合があります。しっかりした紙、といっても相対的になので、コピー用紙程度の堅さの紙、という理解で良いかと思います。

Tissue[ティシュー/薄紙]

胴体や翼の表面を覆うための薄い紙を指します。キットにも付属はしていますが、日本製の高品質な翼用紙は比較的簡単に手に入るので、それらを使用した方が仕上がりの良さはもちろん、工作も楽になります。
ゴム動力スケール機の被覆用紙としては、江崎模型さんのプライスパンを使用するのが一般的ですが、雁皮紙等の薄手の和紙を使用する事が出来ます。

Dope[ドープ]

ドープとは、セルロースラッカー塗料の事ですが、飛行機に用いるのは艶や塗膜の厚さを重視した一般木工用と異なり、塗膜が非常に薄く軽量に仕上がるようになっています。
現在比較的簡単に手に入るのは東邦化研さんのエンジンドープですが、シンナーの臭いが非常に強いため、家族と同居されている方には使いにくいかもしれません。
また、特殊な床用ワックス剤で代用できる、という情報もあります。
シビアに軽量化を求めない場合は、プラモデル用のラッカースプレーを使用しても良いでしょう。

Not Furnished[ノット ファーニッシュド/(キットには)含まれません]


キットには含まれて居ません!ので、こう書かれた部品は自分で適当な材料を探して作る事になります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメント大歓迎です。是非ご意見、ご感想をお知らせ下さい。(管理者確認の後公開されます。)