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2012年7月27日金曜日

おぅ・・・

Twitter落ちてますね・・・

(2012/07/28追記)
原因発表来ましたね

ツイッター、大規模障害で謝罪=サッカー勝利つぶやけず-ロンドン五輪〔五輪〕
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012072700858

タイトルと異なり、実際にはタイミングがたまたま被っただけで、イベントに伴うツイート集中で落ちたわけではないようです。鯨の絵も出なかったしね。

一応サイドバーにも乗せていますが、@hishyou_douでtwitterやってます。良かったらフォローしてみてください。

Guillow’sのキットをモデラーでもなんでもない奴に押し付けてみた。

一人で作ってばかり居ると、すっかり慣れてしまって普通の人が向き合ったときにどこで引っかかるのか分からない!
と言う事で、友人KにGuillow'sのキットを押し付けて反応を見てみる事にしました。
相手は、模型やフィギュアには多少興味があるが、飛行機の事はさっぱり。ましてプラモデルや完成品以外の模型となると帆船模型なんてのがあるねえ。親父が作ってた。ぐらいの人です。

いきなりキットだけ渡して”がんばって!”と言うのも不親切すぎるので、ハンズで組立てに必要な部材を調達後、某所のファミレスにてキットを開帳して説明してみました。
キットはGuillow's 504 Spitfire Mk.I。既に紹介済みのP-40と同じシリーズで、スパン419mmのキットです。


まずはハンズでキット作成に必須の道具や材料の調達ですが、取り合えず以下の物品をそろえてもらいました。
1・デザインナイフ
2・A3サイズのクリアファイル
3・サンドペーパー 中目セット(#240・#320・#400)
4・サンディングブロック
5・マスキングテープ
6・アクリルクリア塗料(プラカラー)*2
7・模型用塗料筆セット


その他、瞬間接着剤(サラサラタイプのオーソドックスな物。機体組立て用)と木工用ボンド(紙貼り用)も必要ですが、それは100円ショップで調達する事に。
あとカッティングマットもあると良いけど、最悪古雑誌の上で切れば問題ないかと思い今回は無しで。
表面に貼る紙はキットにも付属してますが、サービスでエサキティシュ(プライスパン)を一枚付けて渡しました。

以下、開帳の様子。

まずはキット内容。ダイカットされたシートと、シートに切れ目を入れたバルサ棒のセット、プラ板をバキュームフォームしたノーズカウルやエキゾースト、キャノピー、スピンナー、主翼下面のラジエターやオイルクーラーのパーツ、それにプロペラ周りの軸やベアリングの説明から。

K「え、これ図面だけ?組立て手順とかは無いの?」
H(私)「いや、それはこのHow To Build and FLY A BALSAMODEL AIRPLANEという冊子に作業手順が書いてあるよ
K「英語じゃん」
H「今日本語訳用意してるって。大体君英語読めるだろ?それに作業工程や注意点はBlogにアップしてるからそれ読んで」
K「ふーむ。この図面を見ただけだとどういう物が出来上がるのか分かりづらいな・・・」
H「まあ、それはほら、図解もあるし、うちのBlog見てよ」
K「うーむ・・・この図面どう読めば良いんだ?」
H「原寸図だからこの上で直接組み立てれば良いんだよ。クリアファイルに図面をはさんで、クリアファイル上に部品をマスキングテープで仮止めして、瞬間接着剤で小骨を接着していくわけ」
K「なるほどねえ・・・」
H「あ、ちなみにキットの部品はあらかじめカットはされてるけど、図面と多少寸法が違う場合があるから、ナイフとサンドペーパーで図面に合わせて整えてな」
K「マジかよ!キットってかほとんど工作じゃないか」
H「まあ、バルサ材は柔らかいからさくさく削れるし、そんな大変でもないよ」
K「うーむ、そうか。ところでこの塊(サンディングブロックの事)はなんに使うんだ?」
H「サンドペーパーで表面を均すときは、サンドペーパーをこのブロックに巻きつけて使うのだ。そうすると、均等に上手く削れる」
K「なるほどなあ。まあ、やるだけやってみるわ。しかしこれ、ハードル高いなあ。」
H「どのあたりが?」
K「図面だけだと立体になったときに感じが分かりにくいよ。プラモみたいにこの部品とこの部品をはめ合わせて、みたいな手順がぜんぜん書いてない。あと、パッケージが絵だからどんな物が出来るのか分からん」
H「うーん、そのへんは俺もちょいちょい整備していく予定だ」

と言うような感じでなかなか手ごわいという感触だったようです。取り合えず完成まで作ってもらって、難しかった部分等を教えてもらったらその辺りを重点的にBlogで解説していきたいと思います。

2012年7月21日土曜日

模型飛行機の製作で重要な事 2:軽く作れば良く飛ぶ、その理由

前の記事では、模型飛行機を作る際に重要な事として重量の削減を挙げましたが、そもそも飛行機はなぜ軽くなくてはいけないのでしょうか?

飛行中の飛行機には、左の図で示した4つの力が働いています。
機体を加速させる推力、機体を減速させる抗力、機体を持ち上げる揚力、機体を落下させようとする重力が4つの力の正体です。

このうち、推力と抗力、揚力と重力が釣り合っている場合に、飛行機は水平に一定速度で飛行できます。

これが飛行機が飛ぶ、という事です。

重力と抗力について言えば、この力は飛行機でない普通の物体、たとえば石ころを投げた場合でも働いていますから、飛行機がそれ以外の物と異なるのは、抗力と重力に対抗できる推力と揚力を発生させる事ができる点にあります。

基本的に推力はエンジンやプロペラ等の動力によって決定され、揚力は速度と翼と迎え角によって決定されます。さらに抗力は速度と迎え角と機体形状によって決定されます。


しかし、重力については他の要素とは関係無しに、機体重量のみに決定されます。

フリーフライトの模型飛行機では、飛行中に推力や迎え角を変更する事は難しいため、飛行前の調整のみによって推力、揚力、抗力を決定する必要がありますが、これと釣り合う力としての重力は、重りを追加する事で増加させる事は可能でも、飛行前調整の段階で重量を削減する事は容易ではありません。

また、重力が大きければ、大きな揚力が必要となり、大きな揚力は大きな抗力を発生し、これに対抗するために大きな推力を必要とし、大きな推力を発生させるためには強力な動力が必要になり、重量が増す、という様に、非効率の輪にはまり込んでしまいます。これでは限られた推力で飛行する、という目的は達成できません。

このため、模型であっても実機であっても、飛行すると言う目的を達成するためには、製作段階で可能な限り軽量に機体を作る必要があります。

軽量な機体を作るためには、骨組みその他の部材になるべく軽量な材料を使用し、必要な強度を満たした上でなるべく細く、薄くする事が求められますが、墜落や衝突に耐えるほどの強度を想定してしまうと重量が増し、墜落・衝突時の衝撃も増すのでさらに強化が必要となり、するとさらに重量が増し・・・とまたしても非効率の輪にはまってしまいます。このため、基本的には飛行に必要な最低限の強度を狙って軽量化していく事になります。

この強度の確保については、工学的に計算する方法もあり、実機では厳密に計算されていますが、模型飛行機の場合は部材であるバルサ材自体の強度も一定ではなく、また小さな部材を手作業で組み立てて行く都合上、厳密な強度計算ではなく、これぐらいなら大丈夫だろう、という勘によって決定される場合がほとんどです。

このため、何機も作っては飛ばし、壊しては直しで勘をつかんで行く必要があるわけです。しかし、一から自分で設計する場合と異なり、キットを組み立てると言う形であれば、既に大筋では最適に近い設計がなされているため、そのまま作ればたいていの場合は飛行可能な重量に収まるはずです。

とはいえ、組立てキットであれば更なる性能向上を求めて軽量化や強化をする事も製作者に任されているとも言えるので、ここに手を加えてさらなる性能向上を図ることが模型飛行機製作の醍醐味の一つと言えるでしょう。

2012年7月20日金曜日

模型飛行機の製作で重要な事 1:重量の削減

Guilow's P-40の製作もひと段落して記事の更新が滞っていましたが、しばらく模型飛行機一般についてのお話をしたいと思います。

まず、今回は重量についてです。

飛行可能な模型飛行機、特に動力の限られたゴム動力機やグライダーでは、良く飛ぶとは滞空時間が長い事を指します。

ラジコン飛行機などは、バッテリーや燃料の続く限り飛行を継続できます(もちろん、墜落させない腕が有っての話ですが)ゴム動力はそんなに長時間動力を供給する事はできませんし、パワーも非常に限られています。
また、グライダーに至っては、発進時に手投げまたは曳航、あるいはゴムによるカタパルト(パチンコ/スリングショットのようなもの)で与えられた初期加速と、重力による滑空速度の維持だけが頼りです。

このため、限られた推進力を最大限に活用し、初期動力が尽きる前になるべく高度を稼ぐ必要があるフリーフライト模型飛行機は、重量を可能な限り軽くする事が要求されます。

ただ勘に頼って軽量化するのもそれはそれでひとつのやり方ですが、最近はAmazonなどで超精密はかり(0.01gまで計測可能)が安価で(2000円以下)入手できるので、この前作成したP-40と、対象としてWhiteWingsの大型機であるRacer590を計量してみました。

これが超精密はかりです。このはかりは本来宝石などの重さを計測するための物のようで、非常に小さく、マッチ箱程度の大きさしか有りません。
このままでは飛行機を載せるのには余りにも小さいため、簡易スタンドをスクラップバルサで作成しました。

スタンドの重量は、風袋機能で相殺できます。スタンドを載せた状態で0点出しをしたのが左の写真です。物差しも写しこんだので大体の大きさも分かると思います。

まずはGuillow's P-40の計量です。
Guillow'sの機体は重いため、余り良く飛ばない、と言うのが定説ですが、ポイントを抑えて軽量化する事でバラストなしで重心を取ることが出来たので、動力ゴム込みの全備重量で27.75gと比較的軽量に製作できました。スパン419mmの機体としては合格ラインではないでしょうか。
もし、尾部を軽量化しないで製作した場合、重い尾部との釣り合いを取って、重心位置を適正化するためノーズカウル内にバラスト重りを搭載する事になりますが、設計上の重心位置はかなり機体の前寄りなので、重心位置からの距離が近いノーズにバラストを積んで釣り合いを取るためには、テコの原理により尾部の重量超過分の3~4倍のウェイトをノーズに搭載する必要があります。
ウェイトも機体重量の一部ですので、なるべくバラストを減らすことが重量軽減の上で重要ですね。機体重量が軽ければ、パワーが有効に使えるだけでなく滑空時の沈下率も抑えることができます。

元設計では軽金属製とはいえ金属の重量物である小型エンジンを搭載する事も考慮に入れたキットなので、エンジンやモーターを搭載する前提なら尾部の軽量化はそれほど必要ないかもしれませんね。

今回の軽量化では、ゴム動力前提のため尾部を5g程度軽量化したことで、機首のバラストを15g程度削減でき、さらに脚を省く事で5gは軽くなっていると思います。合わせて25g程度の重量削減です。
つまり、普通に組む場合と比較して、重量は半減するところまで持っていけたわけです。これは飛行が楽しみですね。これがGuillow'sのキットか?という飛びが期待できそうです。

ついでに比較対象として、WhiteWings(ホワイトウイングス)の大型機、Racer590も計量してみました。この機体はスパン268mmとGuillow'sのキットより一回り小さく、WhiteWingsの機体としてはかなりの大型ですが、対空競技用のグライダーなので構造も非常に単純化さています。
しかし、重心あわせ後、実際に計量すると、17.11gもありました。
接着剤(この手のキットはセメダインCに限ります。張り合わせ直前に指で伸ばしてから素早く圧着するのが味噌)が生乾き状態ですが、まだクリアでコートしていないのでこれは飛行コンディションの重量に近い物でしょう。

Guillow's機はこれだけ複雑な構造を持ち、弱いながらも動力も搭載し、しかもサイズも一回り大きいにもかかわらず10g程度しか差が出なかったと言うのはなかなか満足すべき結果だと思います。

ちなみに、WhiteWingsのグライダーは、Guillowsのキットを飛ばす際に、風を見るために使用しますので、飛行場には両方を持って行き、まずはグライダーで風向きを見るために作成しました。

製作も簡単ですし、ロストしても単価が安いので余り心が痛みません。無くしたらまた作ればいいですしね。それに墜落してもたいていの場合は平気です。

ちなみに、過去WhiteWingsのキットはAG社が扱っていましたが、今はAozoraという会社が扱っており、一事の品不足は解消しているようです。
AOZORAのサイトはこちらになります。
Amazonでも購入可能です。

いきなりスケールモデルは敷居が高そうと言う方は、是非WihteWingsのグライダーキットを購入してみてください。一晩で製作でき、調整が決まれば30秒以上の滞空も可能な高性能機ぞろいですよ。

2012年7月4日水曜日

機体格納庫ページを作成しました。

Blogという仕組みの関係上、製作レポート等が複数回に渡るとどうしても過去の記事が見づらくなってしまいますので、機体格納庫ページとして機体ごとに記事へのリンクをまとめたページを作成しました。
製作済み機体格納庫
多分読みやすくなったと思いますが、見づらいぞ!という点がありましたら教えてください。
また、このページはいつでも画面右上のリンクから参照できます。
以上、お知らせでした。

2012年7月3日火曜日

Guillow's カーチス P-40 ウォーホーク 一応完成!

一応、というのはフリーフライトモデルとしてはこの後飛行調整が必要だからですが・・・

外見に関しては一応完成しました!

やはりマーキングが入るとそれらしくなりますね。
別の角度から。
空中線(アンテナ)は支持ポストだけにして張り線は当面無しで。どちらにしても飛ばしたら間違いなく無くしてしまうんですが・・・

主脚格納庫の張り出し(ナックル)はキット図面に指示が無いし飛行には間違いなくムダなので省略。機銃は図面にOptionalと指示があるのですが、飛ばす事を考えると・・・省略!

脚は脚ドアとユニット化して両面テープで仮止めしてるだけです。飛ばすときは外します。

反対側。このころの米軍機って主翼の国籍マークが片面に片側づつしか無いんです。左翼上面と右翼下面ですね。

スピンナーが曲がって見えるのは一応サイドスラストとダウンスラストを付けているからです。図面には指示が無いのですがそれぞれ2~3度右下へ。

重心位置は機体後半の軽量化が功を奏してバラスト無しでほぼ図面の重心位置に来ました。主翼前縁から翼弦長30パーセント程度ですね。

以上、Guillow's カーチス P-40 ウォーホーク 完成!

2012年7月2日月曜日

Guillow's カーチス P-40 ウォーホーク 主翼フィレット

さて、いよいよ最後の鬼門、主翼フィレットの取り付けです。

取り付けといっても専用パーツがあるのではなく、”フィレットの型紙”が図面に書かれているだけです。

そもそもフィレットとは、胴体と翼を滑らかにつなぐ曲面形状の物で、一枚の紙を切り抜いてカーブに沿わせるのはいくらか無理があるのですが・・・
こんな型紙が図面の片隅に。2枚必要、とあるので2つ切り抜きます。

このキットは主翼フィレット以外にも後部キャノピー部、後部キャノピー内部も紙から切り抜いて使え、と指示があります。

一応紙の指定はLight Cardboardとあるのでケント紙辺りが順当かと思うのですが、どう考えても曲げられない気がするのでコピー用紙を使用します。
主翼後縁根元にバルサ部品のフィレット根元を接着します。一応ここはダイカットされたパーツがあります。
で、さっき切り抜いた紙をえいや!と貼り付ける。と。
これはもう、コツとかそういう問題以前ですね。実際は竹串の先に接着剤を少量つけては押さえ、を繰り返して先端まで貼って行きます。

苦労のわりにはあんまり見栄えがよくないのが悲しい・・・

でも、このキット自体の設計が1962年。50年前のキットですからね。こんなもんかなあ。という気もします。

でも他のパーツではバキュームフォーム多用してるのに、何でここだけ・・・という気もしますが。

さて。次回はデカール貼ってとりあえず完成です!

Guillow's カーチス P-40 ウォーホーク 塗装と組み立て

更新の間がちょっと開いてしまいましたね。さすがにスプレー塗装の間は余りカメラを出したくなかったので・・・

というわけで、基本色の塗装と機体の組み立てが完了しました。

塗装はタミヤのラッカースプレー、組み立てにはボンドウルトラ多用途SUを使っています。

細かい仕上げはまだですが、結構良い雰囲気じゃないですか?

おなか側もちらり。翼の下に微妙に胴体がある所が曲者で、主翼の下にこういう物がある機体は作るのが難しいです。

図面も途中で力尽きたかのようにテキトーになってました。
大戦機ということで、キャノピーの枠は塗装で表現する事になるのですが、このキットに付属の透明バキュームキャノピーは、はみ出た塗料をシンナーでふき取ろうとしたらかなり白濁してしまいました。
とりあえず上からクリアを塗ってごまかしてますが、ちょっと汚くなってしまいました。

動翼のラインは図面を切り抜いてガイドにし、極細サインペンで描いてます。
おなか側。翼下面が平らなのがよく分かると思います。スケール機とは言っても翼断面はこのサイズで飛行するのに適した形状にデフォルメされています。

また、実際に飛行可能な模型飛行機には付き物ですが、尾翼類が本物よりかなり大きめにデフォルメされています。

ちなみに、後ろのキットの箱が幅38cmです。
バキュームフォームのエンジンカウルと胴体の接合ですが、Guiliow'sの500シリーズではバキュームフォームのカウルが若干胴体より大きめになっていて、スポっとかぶせられる物だとばかり思っていたのですが、このキットのカウルは若干胴枠より小さく、かぶせることが出来ませんでした。

そこでカウル内部にスクラップバルサでステーを組んで、ベルクロ(マジックテープ)どめにしてみました。上の写真でなんとなく隙間大目に見えるのはこのせいです。

さあ、残りはGuillow'sのキット最大の難所、主翼フィレットです。なんと骨組みなしの紙だけでフィレットを再現しなければなりません。一応型紙はあるものの、これはどうしたものか・・・

その後は脚関係、アンテナとデカール貼りという所ですね。その前にフィレットを何とかしなければ。うーむ・・・